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テラヘルツ波分光計測

■ テラヘルツ波とは?
テラヘルツ波とは、私たちが普段利用している「電波」(スマートフォンやテレビなど)と、「光」(目に見える光や赤外線など)の中間にある周波数帯の電磁波です。
これまで、電波のように発生させることが難しく、光のように検出することも困難だったため「未開拓の電磁波」と呼ばれていました。しかし、近年の技術革新により、世界中で研究が急加速している最先端の分野です。

■ テラヘルツ波の3つの大きな特徴

1. 電波と光の双方の利点
電波のように紙、プラスチック、木材、衣服などを透過する性質と、光のように直進する性質を併せ持っています。さらに、X線のような放射線とは異なり、人体に被曝の危険がないため、極めて安全な電磁波です。

2. 物質の「指紋」を読み取る(吸収スペクトル)
テラヘルツ波の領域には、様々な分子が特定の周波数でエネルギーを吸収する性質があります。これを利用すると、テラヘルツ波を物質に照射するだけで成分分析を非破壊ですることができます。物質固有の反応を示すため、これは「指紋スペクトル」とも呼ばれています。

3. 水分への極めて高い感度
テラヘルツ波は水に強く吸収されるという特徴を持っています。一見するとデメリットに思えるかもしれませんが、これを逆手に取ることで、微量な水分の変化を非接触で捉える「高精度な水分計測」が可能になります。

■ 研究テーマ例

・薬剤粉末の錠剤化技術とテラヘルツ分光法を用いた主成分吸収スペクトル観測技術に関する研究
・テラヘルツ分光法を用いた医薬品錠剤の打錠圧変化に伴うスペクトル測定
・テラヘルツ波を用いた錠剤製造条件評価のための分析法
・テラヘルツ帯水蒸気吸収スペクトルを利用した高精度湿度測定の検討

■ 電子線利用施設LEBRA

日本大学 電子線利用研究施設は、幅広い学問分野の最先端研究を推進するための全学的な共同研究拠点です。125MeV電子線形加速器を備え、世界トップレベルの光源の開発とその高度利用を行っています。理学・工学・医学・農学といった従来の枠組みを超えた学際的な研究環境を提供し、多種多様な基礎・応用研究を強力に支援しています。

電子線利用施設LEBRAのホームページ
http://www.lebra.nihon-u.ac.jp/about_lebra.html

問い合わせ先
日本大学理工学部 大谷研究室

Mail: ootani.akihito☆nihon-u.ac.jp
※メールアドレスの☆を@に変えて送信してください

電話: 047-469-5452